記事一覧

「相槌を打つ」のルーツを訪ねて

アップロードファイル 511-1.jpgアップロードファイル 511-2.jpgアップロードファイル 511-3.jpgアップロードファイル 511-4.jpg

「地団駄は島根で踏め」わぐりたかし著 光文社新書 のなかで紹介されていた”語源遺産の旅”を実行してみた。
今回のテーマは「相槌を打つ」目的地は京都東山界隈である。
平安時代の刀鍛治 三条小鍛治宗近(さんじょうこかじむねちか)は時の最高権力者一条天皇より名刀鋳造の命令を受ける。
刀を鋳る時の映像を見た経験のある方はすぐに理解できると思うが、真っ赤な鉄棒を二人一組で槌(つち)を叩いて伸ばすのが鉄則で、二人の力量が同じでなければ名刀は完成しない。
そこで、困った宗近は蹴上 御百稲荷に願を掛けた。するとある日若者が宗近の前に現れ、見事な槌さばきで名刀が完成する。
この事から相手の話や行動に対して寸分狂いなく合わせる事を「相槌を打つ」という様になったという。要するに相槌を打つからにはいい加減な頷きや気持ちの入っていない同意はしてはいけないのだ。 深いことわざの真理である。
ちなみに「とんちんかんな事をいう」のとんちんかんも同じ鍛治用語で通常の鉄を鍛える際の音は「とんてんかん」これが槌が芯を外すと「とんちんかん」と聞こえるために“的外れ”の受け答えの事をとんちんかんと言うようになったらしい。

御百稲荷は元々は旧東海道沿いに立てられていたが、戦後GHQの撤収命令があり現在の場所に移築されている。
http://www.westinmiyako-kyoto.com/service/bird.html
蹴上にあるウェスティン都ホテルの裏山に鎮座するのでホテルの受付でその旨を伝えると、丁寧に周辺散策用の地図までくれるので一度お試しを!!中腹から見える京都盆地の景観も必見です。

食べ物 新日本奇行

アップロードファイル 498-1.jpg

NIKKEI NET http://waga.nikkei.co.jp/play/kiko.aspx
内にある読者からの投稿で地域の食べ物の独自性を”激論”しあうコーナーである。
たとえば「中華まんを考える」での読者に対する設問は・・・・
①中華まんに何を付けて食べますか?
②呼び方は中華まんですか?豚まんですか? となり全国から「おらが国では豚まんと呼び、辛子醤油が当たり前です」とか「名古屋人としては肉まんは井村屋と決まっております。しかも何か付けて食べる事は絶対にありません!!」といった生々しくしかも結構郷土愛バリバリのメールが多数寄せられたりするのです。設問には当然ながら結論が導き出されておりまして、結果は日本地図で色分けされ、びっくりするほどの地域性や傾向が映し出されるのです。
ちなみに豚まんは関西以西、以外は肉まん。ただし何故か鹿児島と愛媛は肉まん言語圏にありこれが又興味をそそる。
そして余りににも反響が大きかったせいか、このたび本になりましてその題が「天ぷらにソースをかけますか?」
上記以外にも「メロンパンとサンライズ」「冷やし中華にマヨネーズを付ける?」など興味深々の御題が満載。
しかしこれだけでは不十分と考えた筆者の野瀬泰申氏は事もあろうに食文化の境界線を自身で確かめるために、お江戸日本橋から京三条大橋まで35日かけで「青ねぎ、と白ねぎ」「イルカ食地帯」「うどんとそば」「名古屋豪華モーニング地帯」などの境界線を徒歩による検証で次々と解明しているのである。恐れ入った・・・・

天ぷらにソースをかけますか?-ニッポン食文化の境界線ー
著者 野瀬 泰申   新潮社
定価 590円(税別)

文中に何度も登場する「食の方言」という新語は素晴らしい発想だと感心いたしました。(使わせてもらおうっかな)

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ