



「地団駄は島根で踏め」わぐりたかし著 光文社新書 のなかで紹介されていた”語源遺産の旅”を実行してみた。
今回のテーマは「相槌を打つ」目的地は京都東山界隈である。
平安時代の刀鍛治 三条小鍛治宗近(さんじょうこかじむねちか)は時の最高権力者一条天皇より名刀鋳造の命令を受ける。
刀を鋳る時の映像を見た経験のある方はすぐに理解できると思うが、真っ赤な鉄棒を二人一組で槌(つち)を叩いて伸ばすのが鉄則で、二人の力量が同じでなければ名刀は完成しない。
そこで、困った宗近は蹴上 御百稲荷に願を掛けた。するとある日若者が宗近の前に現れ、見事な槌さばきで名刀が完成する。
この事から相手の話や行動に対して寸分狂いなく合わせる事を「相槌を打つ」という様になったという。要するに相槌を打つからにはいい加減な頷きや気持ちの入っていない同意はしてはいけないのだ。 深いことわざの真理である。
ちなみに「とんちんかんな事をいう」のとんちんかんも同じ鍛治用語で通常の鉄を鍛える際の音は「とんてんかん」これが槌が芯を外すと「とんちんかん」と聞こえるために“的外れ”の受け答えの事をとんちんかんと言うようになったらしい。
御百稲荷は元々は旧東海道沿いに立てられていたが、戦後GHQの撤収命令があり現在の場所に移築されている。
http://www.westinmiyako-kyoto.com/service/bird.html
蹴上にあるウェスティン都ホテルの裏山に鎮座するのでホテルの受付でその旨を伝えると、丁寧に周辺散策用の地図までくれるので一度お試しを!!中腹から見える京都盆地の景観も必見です。
